2024.11.04
6日間の沖縄フィールドワークがスタート!
こんにちは、藍の學校事務局です。
今月から、1年を通して、どんなプログラムが開催されたか、「藍の學校」の活動についてお伝えしていきます。
今回は、Study room1の沖縄でのフィールドワークについてのレポート1回目です!
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【Study room1 とは?】
Study room1では琉球藍、芭蕉布、紅型など産地や地域に根付く暮らしや伝統工芸について五感で学ぶ6日間滞在型のフィールドワークを開催。6日間で泥藍の製法と沖縄の伝統技法・芭蕉布の糸作りを学び、紅型作家の工房を訪ねます。
レポートでは、琉球藍、芭蕉布の糸作り、紅型作家の工房見学の3つに分けて様子を紹介します。
フィールドワーク初日となる7月2日、セミがみんみんと鳴く名護博物館ピロティに、日本各地から10名の受講生が集まり、Study room1 色を繋ぐ『藍の産地で学ぶ琉球藍』がスタートしました!
講師は沖縄県本部町にて藍ぬ葉ぁ農場を主宰し、琉球藍の栽培から製藍・染織を行う池原 幹⼈さん。
琉球藍ついて教えていただきます。
今回作る泥藍とは、沈殿藍とも呼ばれ藍を染料にする方法の一つです。沖縄では泥藍と呼び、古くから行われている方法で、琉球藍を水に漬け込むことで色素を抽出し、濃縮したペースト状のものを作ります。
主に、紅型や芭蕉布などの沖縄を代表する工芸の染色に用いられています。
早速、池原さんが事前に刈り取ってくださった、1束6kg分の琉球藍をバケツに移し、水に浸しました。このまま数日置きます。琉球藍は、キツネノマゴ科植物。ヤンバルの森の中で育ち、日陰を好む植物です。
池原さんに勧められて、琉球藍の葉を手で擦ってみると、みるみるうちに掌が真っ青に! 琉球藍の色素の量に驚きです。
作業のあとはピロティから館内に移動し、琉球藍について教えていただきました。
沖縄の含藍植物についてや、育てるための土について、すくも(蒅)と沈殿藍の違いや、藍建て、染まる仕組みなどお話しいただき、さまざまな角度から藍について学びました。
受講生の中には初めて藍染に触れるひとも。皆さん必死にメモをとりながら聞いていました。
*すくも(蒅)とは、タデ科植物蓼藍の葉を一年間かけて染料にした物で、特に本州。
(その2へつづく)
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