2024.11.29
芭蕉布の糸作りを学ぶ 前編
こんにちは、藍の學校事務局です。
こちらのページでは、1年を通して、どんなプログラムが開催されたか、「藍の學校」の活動についてお伝えしていきます。
今回は、Study room1の沖縄でのフィールドワークについてのレポートです!
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【Study room1 とは?】
Study room1では琉球藍、芭蕉布、紅型など産地や地域に根付く暮らしや伝統工芸について五感で学ぶ6日間滞在型のフィールドワークを開催。6日間で泥藍の製法と沖縄の伝統技法・芭蕉布の糸作りを学び、紅型作家の工房を訪ねます。
レポートでは、琉球藍、芭蕉布の糸作り、紅型作家の工房見学の3つに分けて様子を紹介します。
Study room1は泥藍づくりと並行して、芭蕉布の糸づくりも学びました。
芭蕉について教えてくださるのは
沖縄県大宜味村で芭蕉布工房うるくを主催し、
芭蕉の栽培から糸作り、機織りまでを一人で行う、大城あや先生。
今回は芭蕉布の糸作りを教えていただきました。
最初に動画で大城先生の作業風景を鑑賞し、
早速、作業に取り掛かりました。
この木のようなこちらが今回の材料となる「糸芭蕉」です。
芭蕉には実芭蕉、糸芭蕉、花芭蕉と種類があり、
糸芭蕉を芭蕉布の材料として用いるそうです。(バナナは実芭蕉!)
一組一本ずつ手にとって、まずは外側の皮を剥ぎ取ります。
幹のようなこの部分は「偽茎」とよばれ、葉鞘が層になっています。
断面を良く観察しながら、ナイフを使って一層ずつ剥いでいきました。
外側は繊維が粗く、内側になるほど繊維は細くなるそうで、
大城先生は四種類に分け、作るものによって使い分けているそうです。
この工程を「苧剥ぎ(ウーハギ)」といいます。
ナイフを層に沿って差し込み、少し上に引くように手を引くとまっすぐ裂けていきます。
受講生からは「気持ちいい!」なんて声も聞こえてきました。
そして次は、足もうまく使いながら、さきほど剥いだ部分をまた
糸づくりに使う部分と使わない部分に分けました。
苧剥ぎ(ウーハギ)をしたら次は、
苧炊き(ウーダキ)という
灰汁で煮ることで、繊維を柔らかくする工程に移ります。
釜に入れるには結ぶ必要があり、
最後は、剥いだ芭蕉を種類ごとに束ねました。
今回は時間の都合のため、大城先生に
苧炊き(ウーダキ)を事前に行っていただきました。
芭蕉布の糸作りレポート、後編に続きます。
ここからどう糸になっていくのでしょうか。
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