藍の學校(藍の学校)

2024.12.06

Study room1

作った芭蕉布の糸を琉球藍で染める

こんにちは、藍の學校事務局です。
こちらのページでは、1年を通して、どんなプログラムが開催されたか、「藍の學校」の活動についてお伝えしていきます。
今回は、Study room1の沖縄でのフィールドワークについてのレポートです!

_

【Study room1 とは?】
Study room1では琉球藍、芭蕉布、紅型など産地や地域に根付く暮らしや伝統工芸について五感で学ぶ6日間滞在型のフィールドワークを開催。6日間で泥藍の製法と沖縄の伝統技法・芭蕉布の糸作りを学び、紅型作家の工房を訪ねます。

レポートでは、琉球藍、芭蕉布の糸作り、紅型作家の工房見学の3つに分けて様子を紹介します。


Study room1はここまで琉球藍について学び、
泥藍作り、そして芭蕉布の糸作りを体験しました。

 

最後は、ひとりひとり作った芭蕉布の糸を琉球藍で染色します。

それぞれが作った愛おしい芭蕉の糸です。

 

受講生達は2人1組で染めて行きます。
藍の液は発酵し、還元して初めて水に溶ける状態になります。

液を酸化させないように、ゆっくり藍液の中で糸を繰りながら染めていきます。
藍染は染めて、酸化させるを繰り返すことで色が濃色になって行きます。

そして、注目すべきは琉球藍の還元色です。
内地で使用されている蒅と全然違います!これにはびっくりしました。

芭蕉から繊維を取り出し、自身で作った糸はいかに染まりにくいかを感じている受講生もいました。
これは、糸作りの作業工程の段階で一工程毎に手際よく、美しい仕事ができているのかが
鍵になります。

今回は、グラデーションに染めました。先程も説明しましたが、染める、酸化するを1セットにし、その回数が多いと濃色になります。
淡くて綺麗なブルーを重ねる毎に色が濃くなっていくのはとても楽しいですね。

おめでとうございます!
ついに受講生達は糸作りから染色まで全て自身の力でやり遂げました!

ヤンバルの森から誕生した素材は、野生的で、凛々しい佇まいです。

しかし、キラキラ輝く芭蕉の繊維の美しさは格別です。こちらは、来春開催予定の藍の學校の成果展でご覧いただけます。

おまけ

池原先生の工房「藍ぬ葉ぁ農場」でいつも私達を快く迎えてくれた猫の名無しのオリオン
白い毛並みが藍色に染まる日はいつなのか?余談ですが、藍は動物性繊維にも染まります。

 

【問い合わせ】

ご質問はメールにてお問い合わせください。
info@ainogakko.jp

学校法人瓜生山学園
京都芸術大学 藍の學校lab.

〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都芸術大学