藍の學校(藍の学校)

2026.03.04

Study room2

Pass the baton

 

 

 

 

 

 

田村さんの工房がある吉野川流域の板野町はかつて藍畑が広がっていた。その記憶が地元の人からも失われつつある今、藍染の体験を幼稚園や小学校で行い、伝統を残そうと活動されている。10年の月日を通して、子どもたちが藍の匂いを感じるようになってくれたと、目を輝かせて語ってくれた。

江戸時代に藍農家が蒅の製法を改良し品質を飛躍的に高めて、その技術を独り占めせず村々に伝えたことで阿波藍は大きく広がった。また戦時中に、憲兵の目を逃れながらー年草である藍のタネを採取し続けた人々のおかげて、白花小上粉の品種は今も多く使用されている。蒅をつくるために100日かけて発酵を行う寝床では、ガラスの無い窓から差し込む光が、床や壁に刻まれた藍師の過酷な仕事を優しく照らしていた。私たちが今日も阿波藍の色を見ることができるのは、徳島の自然とともに生き、伝統技術と文化を継続しようと尽くした人々の軌跡なのかもしれない。

昔からの製法で作成されていて蒅は女性的な優しさがあるそうで、田村さんの作品には欠かせない色になっている。
藍の色は今も確かに受け継がれている。

 

丸山 梢
MARUYAMA Kozue
京都府 出身

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