藍の學校(藍の学校)

2026.03.18

Study room2

「手がつむぐ時間」

藍染作家・村上千晶さんの手仕事の根底には、効率よりも「納得」がある。自分が求める色に出会うまで、幾度も布を藍甕に浸し、染め直す。そして自身の内側にある「かわいい」という美意識を具現化していく。その決断を支えるのは、彼女の身体に刻まれた記憶と感覚だけだ。

藍と向き合う時間は、対話のようでもあり、「付き合う」という言葉がふさわしいと言う。早すぎても、遅すぎてもいけない。相手のリズムに身を委ねながら、関係を結び直していく。

思い通りにはならない存在と向き合い、待つこと、信じること、そして手を離すことを覚えていく。目下、子育て中の私には、そのプロセスが子育てと重なって見えた。

この映像では、「村上さんの手が紡ぐ時間」に目を凝らした。 語らぬモノの背景に流れる、静かで膨大な時間や作者の人となりに触れるとき、私たち自身のモノとの関係も、そっと問い直されるのではないだろうか。

 

古川 さやか
FURUKAWA Sayaka
大阪府 出身

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