藍の學校(藍の学校)

2026.03.18

Study room2

「古庄染工場」

「なぜ、人は藍に惹かれるのか」。

ずっと消えない問いが私のなかにあった。徳島の土が育む蓼藍から蒅、そして、天然灰汁発酵建てという幾つもの工程によって生み出される藍の色。そこには「すべての色が含まれている」と、染師・古庄紀治さんは言う。「空の青、水の青、人の手には届かない憧れがあるのだ」と。人の深層にあるすべてのいのちを包む「あお」への憧れ。藍について学ぶなかでもう一つ確信を得たのは、私がうつくしいと感じるのは「自然の色」だということだ。

歳月を重ねた工場の中は、設備や道具、そのすべてに作業の痕跡が積み重なり、空間そのものが大きな実験装置、まるで映画のセットのようでもあった。古庄さんのことを娘の美智子さんは「社長」とも「お父さん」とも呼び、作業には阿吽の呼吸と信頼感、互いへのリスペクトが、さりげないやり取りのなかにも感じ取れた。一つひとつの場面を記憶に留めるように、染師・古庄紀治さんの仕事を記録した。

 

中尾 あづさ
NAKAO Azusa
奈良県 出身

【問い合わせ】

ご質問はメールにてお問い合わせください。
info@ainogakko.jp

学校法人瓜生山学園
京都芸術大学 藍の學校lab.

〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116 京都芸術大学